2013参議院選、結果と感想

最悪の結果になりました。

反原発を掲げるタレント候補がテロ集団の支援を受けて参議院議員に当選しました。よりにもよって私の地元、東京都選挙区から。東京都民の一人として、全国の有権者の皆様にお詫び致します。

 参院選東京選挙区から出馬している俳優の山本太郎氏(38)に、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)が支援を表明している。2013年7月8日発売の機関紙「前進」では、

「原発再稼働とTPP、大失業攻撃と改憲に突き進む日帝・安倍への怒りを込めて、東京選挙区から立候補した山本太郎さんの必勝へ総力決起しよう」

との文面が掲載されている。山本氏の選挙事務所は、
「誰が支持するかについて、いちいちコメントは持っておりません」
としている。
(山本太郎氏に中核派が支持表明 事務所は「ノーコメント」 : J-CASTニュースより)

「中核派」のことをよく知らない方は、以下をご参考まで。こういうのは反社会的勢力と呼ぶのではないでしょうか。

 革命的共産主義者同盟全国委員会(かくめいてききょうさんしゅぎしゃどうめいぜんこくいいんかい、通称:中核派、ちゅうかくは)は、革共同系の日本の新左翼党派の一つ。
 「反帝国主義・反スターリン主義」を掲げる。1959年に「革命的共産主義者同盟」から分裂して結成された「革命的共産主義者同盟全国委員会」(黒田・本多派)から、1962年に黒田派が離脱して「革マル派」を結成し、残った全国委員会派(本多派)が「中核派」となった。

 内ゲバ等、多くの暴力事件を起こしており、警察庁及び公安調査庁は極左暴力集団・過激派と認定している。また、80年代から90年代にかけて、後述の成田空港問題に絡む千葉県収用委員会長襲撃事件や空港敷地内への迫撃砲撃ち込み、京成スカイライナーに対する発火装置による放火や迎賓館ロケット弾事件などのテロ事件を起こし、警察官及び一般人を多数殺害し、テロリストとしても認知されている。
(革命的共産主義者同盟全国委員会 – Wikipediaより)

日本共産党が一緒にしないでくれとわざわざ言っているくらいですから、どんな団体かは推して知るべしです。

 「革マル派」とか「中核派」などと名乗る団体は、凄惨(せいさん)な「内ゲバ」事件などをおこしてきた反社会的な暴力・殺人者集団であり、日本共産党とはまったく関係がありません。
(「革マル派」「中核派」とはどんな団体?より)

私が恥を忍んで民主党候補へ投票した一票は、死に票となりました。こんな屈辱は生まれて初めてです。嘘です。屈辱だらけの人生です。

私自身は原発については将来的にゼロを目指すべきだと考えているので、「反原発」という方向性自体はよいのです。しかし、放射能に対するふわっとした不安感を科学的事実をねじ曲げて煽り立てる彼らの運動には大変憤りを感じます。

当選してしまったものは仕方ないので、山本太郎さんには是非とも正しく実現可能な脱原発政策を推進していただきたいと思います。それができないなら議場の隅で大人しくしていていただきたいと願います。内ゲバで命を落とすことがないことだけをお祈りしております。

一応、参議院議員選挙の全体結果も確認しておきます。

参議院選挙2013
(参議院選挙2013 – Yahoo!みんなの政治
より)

自民・公明の政権与党が合わせて32議席増加。安定多数を達成。自民・維新・みんなの改憲勢力は合計142議席で3分の2に満たず。戦前の私の期待を概ね満足する結果でした。

最後に投票率について。選挙管理委員会からの公式結果がまだ出ていないようですが、NHKの速報では52.61%だったようです。前回2010年の57.92%から5.31ポイントの低下。史上最低だった1995年の44.52%よりは、だいぶマシでした。

参院選投票率
(参院選投票率52.61% NHKニュース
より)

今回の選挙では現政権がそつのない運営をしており、昨年12月から選挙続きということもあり、争点らしき争点があまりありませんでした。相当に投票率が低いだろうと予想していて、50%行くか行かないかがポイントだと思っていましたので、私の感覚としては想定よりもずっとよい投票率だったと思っています。

衆議院の解散がない限り、2016年まで国政選挙はありません。現在の自民党の安定感を考えると、政権分裂もあまり見込めそうにありませんから、しばらくはこの政府と付き合っていかなければいけないわけです。

安定政権を実現していよいよここから年後半に掛けて安倍政権の本性が垣間見えてくることでしょう。残念なことに野党陣営が壊滅状態となりましたから、政権の暴走を許さないように国民自らがしっかりと監視していかないといけないと感じています。

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