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2014年の京王駅弁大会が残念な理由

京王線沿線に住んでいるので、毎年この時期に京王百貨店新宿店で開催される『元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』(通称、駅弁大会)には、毎年立ち寄るようにしています。

今年2014年は1月9日(木)から1月21日(火)まで、午前10時から午後8時まで開催しています。私は職場が新宿なので平日の帰り際にも寄れちゃいます。夜遅いと売切れも多いですけどね。

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全国から選抜された有名な駅弁が実演販売されていて大変ににぎやかです。人気の弁当だと休日には整理券が発行されて、朝一に行っても手にできるのは昼とか、普通にあります。

当たり前ですが、駅弁は通常その駅に行かなければ手にできないものですし、そもそも新幹線網が随所に整備されて電車内で駅弁を食べるようなシチュエーションが激減している状況もあり、逆に人気を高める要因になっているのかもしれません。

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で、駅弁大会では毎年、駅弁対決が企画されます。あるテーマに沿った駅弁が2つ3つ用意されて、それぞれで販売個数を競うというものです。

昨年2013年は、「贅沢三昧 えび・かに対決」と題して、千葉県 いすみ鉄道/大原駅の「伊勢えび弁当」と、北海道 宗谷本線/稚内駅の「食べくらべ 四大かにめし」が対決していました。私も昨年「伊勢えび弁当」を食べました。まじうまかったです。

それで今年も楽しみにしていたのですが、今年の企画はこうでした。

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『名人夢の競演 料理界の重鎮の新作駅弁が登場』

  • 道場六三郎監修「みちば御自慢 鳥肝丼」1,280円
  • 中村孝明監修「鳥取の味 懐石御膳」1,980円
  • 神戸勝彦監修「トリュフ風味牛タンと牛肉のイタリア風 すき焼き弁当」1,480円

『豪華海鮮対決』

  • 函館本線/札幌駅「鮭児入り 三大鮭めし」1,950円
  • 北陸本線/福井駅「三種盛り かにづくし」1,500円
  • 東海道新幹線/熱海駅「海の膳 鮑」1,980円

…。

違うんですよ。私たちが求めているのはこんなものではないんです。

駅弁ってのは、もっとこう、素朴で、雑多で、でも地元の人の誇りが詰まっているような、そんなものなんですよ。

ただ豪華な食材を詰め込んで、有名人の名前を冠して、きれいに盛り付けた弁当なんて、ここでなくたってどこでも買えるじゃないですか。

駅弁大会のために創作するのは悪いこととは思わないのだけれど、地元の食材を知り尽くした地元の弁当屋さんが知恵と技術を尽くして作るものであって欲しいし、駅弁という文化の範囲を逸脱するような盛り付けや価格にはして欲しくないのです。

確かに思い返してみると、一部にうにやいくらなどの海鮮が山盛りになって2000円以上するような、絶対現地で駅弁として売るようなものではない弁当を売っている店もあります。実際、そういうところほど行列ができるのも知っています。近年特にそういう傾向が強くなっていることも感じていました。

でも、今年は一線を超えてしまった印象を持ちます。これは、私の愛した駅弁大会ではありません。

今年は京王百貨店の開店50周年記念ということで、ちょっと気合いが空回りしてしまっただけと信じたい。来年以降は原点に回帰して考え直していただけましたら幸いでございます。

年末年始の写真を淡々と貼ってみる

個人の日記レベルの記事で恐縮ですが、個人の日記なのでご了承ください。

ちょっと写真の整理をしていまして、この年末年始に撮った写真など、まとめてみました。どうでもいいですか、そうですか。

大晦日、実家に帰る前に寄った山田うどんでパンチセットを食べました。山田うどんは埼玉県の多くの地域で学校給食に採用されている郷土食です。

コシの強い讃岐うどん全盛のこのご時世にコシがまったくないうどんは逆にインパクト大。幼児も高齢者も安心して食べられる少子高齢化時代に最適な一食です。

元日に初詣に行った聖天院。近くの高麗神社に祀られている若光王の墓を護る神社です。若光王は高句麗からの使者として大和に来て、高句麗滅亡後はこの地を治めて民の信望を集めたと言われています。

2日朝、近所を散歩していて展望台から撮った富士山。こちらは好天でしたが富士山近辺は荒天だったようで雪煙にまみれてました。

奥武蔵から奥多摩方面のパノラマ写真。この日は本当に天気がよくてスカイツリーも筑波山も見えました。

同様に散歩中に撮った茶畑。武田鉄矢と高畑篤子が夫婦役を演じたTBS系ドラマ「夫婦道」のロケ地です。

パノラマも撮ってみました。

さらに散歩中に撮った荒川水系入間川の支流、霞川。どこにでもあるような小川です。

 

2日の昼頃に兄一家が新年の挨拶に来ました。甥っ子も四歳になりよく喋るようになりました。

3日、実家から帰郷してその足で新年会へ。時間が余ったのでゲーセンでリラックマのぬいぐるみをゲット。

5日、靖国神社へ東京での初詣。さすがに三が日を過ぎると空いています。

獅子舞もいました。

凧と羽子板は正月らしくてよいですね。

ついでに一陽来復をいただきに早稲田の穴八幡へ歩いていきました。神楽坂を見物しながらぶらぶら歩いて、一時間もかかりませんでした。

一陽来復は節分まで貼る機会がないので境内はがら空きでした。

私が学生の時分と比べるとずいぶんと綺麗になりました。やはり儲かっているんでしょうか。少しはお裾分けして欲しいものです。

早稲田からさらに高田馬場まで歩いて遅めの昼食を「ぶぶか」でいただきました。肉食系油そば800円也。一日歩いたカロリーを一気に取り戻しました。

せっかくの9連休を何だか無駄に過ごしてしまったと思っていたんですが、なんだかんだでそこそこ楽しく過ごせた感じがしてきました。


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関東の公共交通機関で行けるおススメ日帰り温泉

今まで行ったことのある日帰り温泉の中から、関東近辺で公共交通機関で行くことができるおススメの日帰り温泉施設を厳選してみました。

最近は夏休みも安近短が主流になってきていると聞きますが、夏休みの予定が未定な方は温泉にゆっくり浸かってのんびりしてみてはいかがでしょうか。

東京都

東京にも山中の温泉はたくさんあります。都心からでも半日でひとっ風呂浴びて来れるのは嬉しいですね。

生涯青春の湯 つるつる温泉

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公式サイトはこちら
住  所:東京都西多摩郡日の出町大久野4718
電話番号:042-597-1126
料  金:大人800円、子供400円 (3時間)
アクセス:武蔵五日市駅(JR五日市線)より西東京バス「つるつる温泉」行乗車終点下車(20分)

檜原温泉センター 数馬の湯

kazuma

公式サイトはこちら
住  所:東京都西多摩郡檜原村2430
電話番号:042-598-6789
料  金:大人800円、子供400円 (1日)
アクセス:武蔵五日市駅(JR五日市線)より西東京バス「数馬」行乗車「温泉センター」下車(60分)

奥多摩温泉 もえぎの湯

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公式サイトはこちら
住  所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
電話番号:0428-82-7770
料  金:大人750円、子供400円 (2時間)
アクセス:奥多摩駅(JR青梅線)徒歩10分

埼玉県

埼玉県の山と言えば奥武蔵。低山が多く登山コースが無数にある割に温泉施設は少ない印象があります。あまり温泉を絡めるコースは取り難いですね。

名栗温泉 さわらびの湯

sawarabi

公式サイトはこちら
住  所:埼玉県飯能市大字下名栗685
電話番号:042-979-1212
料  金:大人800円、子供400円 (3時間)
アクセス:飯能駅(西武池袋線)より国際興業バス「名栗車庫」「名郷」「湯ノ沢」行乗車「さわらびの湯」下車(45分)

神奈川県

神奈川の山と言えば丹沢山塊。周辺に温泉施設は数多く存在するようですが、公共交通機関で行けるところは少ないです。

鶴巻温泉 弘法の里湯

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公式サイトはこちら
住  所:神奈川県秦野市鶴巻北3-1-2
電話番号:0463-69-2641
料  金:大人1,000円、子供500円 (土日2時間、平日1日)
アクセス:鶴巻温泉駅(小田急小田原線)徒歩2分

群馬県

上州方面にはたくさん山があり温泉も多いのですが、公共交通機関だと若干行きづらかったりします。あまり多くは行っていませんが、全般的に泉質のいい温泉が多いような気がします。

富士見温泉 見晴らしの湯ふれあい館

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公式サイトはこちら
住  所:群馬県前橋市富士見町石井1569-1
電話番号:027-230-5555
料  金:大人500円、子供250円 (3時間)、など
アクセス:前橋駅(JR両毛線)より「富士見温泉」「赤城山ビジターセンター」行乗車「富士見温泉」下車(30分)

尾瀬戸倉温泉 尾瀬ぷらり館

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公式サイトはこちら
住  所:群馬県利根郡片品村戸倉736-1
電話番号:0278-58-7263
料  金:大人500円、子供200円など
アクセス:沼田駅(JR両毛線)より「鳩待峠」「大清水」行乗車「鳩待峠」下車(1時間30分)

山梨県

大菩薩の湯

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公式サイトはこちら
住  所:山梨県甲州市塩山上小田原730-1
電話番号:0553-32-4126
料  金:大人1000円、子供500円 (3時間)、など
アクセス:塩山駅(JR中央本線)より「大菩薩登山口」行乗車「大菩薩の湯」下車(25分)

増富の湯

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公式サイトはこちら
住  所:山梨県北杜市須玉町比志6438
電話番号:0551-20-6500
料  金:大人700円、子供500円 (3時間)、など
アクセス:韮崎駅(JR中央本線)より「瑞牆山荘」行乗車「増富温泉」下車(50分)

はやぶさ温泉

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公式サイトはこちら
住  所:山梨県山梨市牧丘町隼818-1
電話番号:0553-35-2611
料  金:500円(2時間)、1000円(4時間)、など
アクセス:塩山駅(JR中央本線)より「西沢渓谷」行乗車「放光寺入口」下車(15分)

NHK技研公開2013の感想

今年もNHK技研公開に行ってきました。年に一度開催されるNHK放送技術研究所の研究内容を一般に公開するイベントです。無料で参加できて最新の放送技術に触れることができて非常に興味深い内容です。

NHK放送技術研究所は世田谷通りと環状八号線の交差点、三本杉陸橋から下り方向へ100mほど進んだ向かって右手に建っています。あまり高いビルも多くない地区なので行けばすぐわかると思います。

最終日の午後のせいかなかなかの盛況ぶりでした。思いの外、子ども連れが多く見られました。

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最初の展示はハイブリッドキャスト。いわゆる放送と通信の融合です。今後展開が予定されているサービスが実際に触れるように展示されていました。

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最初の展示場で最も目を惹いたのが145インチの8Kテレビ。会場入り口を撮影した様子がそのまま放映されていました。人が多過ぎてなかなか近寄れません。

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8Kテレビの撮影機材。書かれていないと気付かないくらい一般的なテレビカメラと変わらない大きさになっています。

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伝送する光ケーブルと変換基盤。こちらはまだデカイ。

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スーパーハイビジョンの伝送設備。72Gbpsの非圧縮信号を300km長の光ファイバーケーブル1本で左から右へ伝送しています。写真は送信側のみ。右のフレーム外に同様のディスプレイがあります。

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コンテンツ作成技術の展示では、手話への機械翻訳技術が面白かったです。気象情報放送の中でCGのお天気お姉さんが手話で解説しています。お姉さんの容姿もお好みで変更できます。

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広色域スーパーハイビジョンの撮影カメラ。より自然な色彩で再現できることがわかります。逆に現在のテレビでは十分に色が再現できていないことを知りました。

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多視点ロボットカメラシステム、『ぐるっとビジョン』。会場を複数のテレビカメラがぐるっと囲って被写体を様々な角度から映します。例えば一瞬で被写体をカメラがぐるっと回り込むような映像が作れます。映画『マトリックス』の世界がリアルタイムに楽しめると言ったらわかり易いでしょうか。

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タブレットでテレビ画面を写すと、テレビ画面からキャラクターが飛び出してくるデモ。想像力が足りないので実用的に何ができるのか思い浮かばないですが、とにかくすごいのだけはわかりました。Google Glassみたいなウェラブル的な何かに搭載されていくのでしょうか。

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他にも興味深い展示はあったのですが、肝心のところは写真撮影禁止になっていて残念でした。145インチスーパーハイビジョンの展示で、ももクロが目の前で踊ってたりね。私の貧弱なデジカメでは撮っても凄さが伝わらないでしょうけど。

講堂で行われる、目玉のスーパーハイビジョン上映は、ロンドン五輪とリオのカーニバルでした。昨年はスペースシャトルの発射だったのですが、今年の方がスーパーハイビジョンの良さが伝わりやすいプログラムだったと思います。やはり動きと色彩が多い方が臨場感が伝わりやすい気がします。

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会場を出るとNHKのゆるキャラ「どーもくん」と実写版の「ラボちゃん」が写真撮影に応じていました。「ラボちゃん」はNHK放送技術研究所のキャラクターです。ラボちゃんと写真撮りたかったんですが、恥ずかしかったので止めました。

昨年は放送と通信の融合が全面に押し出されていてコンテンツ作成技術などが最初の方に並んでいて、スーパーハイビジョンの展示は一段引いたところにあったような記憶があります。今年は完全にスーパーハイビジョンがメインの展示になっていて、いよいよ実用レベルまで技術が確立されてきたことを感じることができました。

世間では4Kテレビはいよいよ普及するか、そもそも4Kなんているのか、みたいな議論があります。でもすでに裏ではその次の技術が出来つつあるんですね。

「NHK技研公開なう」とFacebookに投稿したら、知人が子ども連れて行ったけどちょっと難しかったですね、とコメントされました。子どもたちに近い将来の技術を見せるのはすごく意味のあることだと思うのですが、もうちょっと見せ方を工夫してもいいのかもな、と思いましたよ。


去年行ったときの感想

NHK技研公開2012に行ってきた

鉄拳のパラパラ漫画の世界展

新宿高島屋に買い物に行ったら1回入り口前のイベントスペースで「鉄拳のパラパラ漫画の世界展」という催し物をやっていました。入場無料だったので覗いてきました。4月27日~29日の3日間のみということでもう終了しています。あしからず。

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新宿駅南口は今再開発中で、このイベントスペースは以前より立地条件が悪くなってると思うんですが、GW中ということもあって結構な人の入りでした。

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会場の壁にはパラパラ漫画のコマが並べられていて、真ん中には大画面で鉄拳さんのパラパラ漫画が放映されていました。席が一杯だったのでじっくり見れなかったのが残念です。

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ショーケースに原画の展示もありました。

壁の展示を見ていたら1作ごとに枚数が書かれていたのですが、例えば名作「振り子」の場合、全編4分30秒で1500枚あまりとのことでした。単純計算だと1秒あたり5.5枚以上ということになります。言うなれば5.5fps。ちなみに最近のビデオカメラは30fpsくらいです。

展示されていたのはいずれも有名な作品ばかりでした。ほとんどはYouTubeで観られるんですね。


▲ツナガル


▲スケッチ


▲振り子

DVDも発売されていたんですね。

サラッと観てサクッと出て来たんですが、なかなか面白かったです。ますますのご活躍をご祈念いたします。

世田谷の誇るつつじの名所、西沢つつじ園が見頃に

世田谷百景の一つとして数えられる「西沢つつじ園」のつつじが見頃です。

西沢つつじ園は京王線千歳烏山駅の北口徒歩5分の昭和大学付属烏山病院のさらに北側に広がる住宅街の一角にあります。幹線道路には面していないのでちょっとわかりづらいです。

千歳烏山駅北口から旧甲州街道から烏山総合支所の前を通る烏山通りを北方向へ進みます。すぐに甲州街道に突き当たり、これを渡ると角にあるのが世田谷区内で最も高い高層マンション、エルザ世田谷です。この地域で「世田谷」を銘打った建物はあまりありませんので、できた頃から違和感が拭えません。ここ、世田谷ブランドの範囲外だろ、みたいな。余談でした。

エルザ世田谷の前を通り過ぎると隣には昭和大学付属烏山病院が建っています。大学病院なので紹介状がないと診察を受けられません。だいぶおしゃれなので書いていないと病院とは気づきません。

その昭和大学付属烏山病院を越えると烏山通りの反対側にセブンイレブンが見えるはずです。ここを右手方向、つまりセブンイレブンから遠ざかる方へ曲がりますと、何やら黒い看板が見えてきます。西沢つつじ園です。

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そもそもは植木店を営む西沢さんが私有の庭をつつじ園として開放したものだそうです。植えられている木々は売り物だそうでお店に言えば分けてもらえるようです。

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家3~4軒分くらいの敷地に色鮮やかなつつじが所狭しと咲き乱れています。私が見物に行った時には韓国人らしき一団も来ていました。軽装だったのでわざわざ韓国からこれを見に来たわけではなさそうです。

つつじは割と花の時期が長いみたいなので、ゴールデンウィーク中はイケるんじゃないでしょうか。写真がイマイチかもしれませんが、住宅街に突如として現れるつつじの一群は圧巻です。

なお、世田谷百景と西沢つつじ園については以下のサイトが詳しいです。「風の旅人」さんありがとうございました。

せたがや百景 NO.41 烏山西沢つつじ園

新宿駅周辺の花見スポット2013

今年は寒い冬だったのに急激に暖かくなったせいかずいぶんと早く桜の時期を迎えました。過去2年の自分の記録を見ると、昨年は4月7日、一昨年は4月11日に花見に行っていました。今年は3月23日だから2週間くらい早いことになります。

2011年の日記:桜めぐり2011
2012年の日記:世田谷区北西部の花見スポット2012

今年は新宿駅周辺をぶらぶらカメラ片手に歩いてきました。東西に大きい花見スポットが構えていますが都心とかと較べると街中に点在する桜の樹は少なくて散歩がてら花を楽しむのにはあまり向かないようです。この辺で花見をやるならがっつり場所を取ってじっくり眺める方がよさそうです。

新宿御苑

東京でも有数の花見スポットです。入場は有料でアルコール類の持ち込みは禁止。とても健全な雰囲気で花見が楽しめます。


▲日本庭園の池の前の桜


▲千駄ヶ谷門近くの側道に立つ桜

花園神社

新宿御苑から明治通りを池袋方面へ進み、靖国通りと明治通りの交差点そばにあります。酉の市が有名。


▲明治通り沿いの入口から境内を望む


▲本殿から入口方面を望む

常圓寺

靖国通りを西新宿方面へ進み、大ガードを抜けると青梅街道に入ります。左手に新宿新都心の高層ビル群が見えて来ると右手にあるのが日蓮宗常圓寺。


▲本殿から青梅街道方面の眺め、背景は野村ビル

ヒルトン東京前

高層ビル群の中にはほとんど桜は見当たりませんが、ヒルトンホテルの前には小さな桜並木がありました。


▲車寄せのところ

新宿中央公園

ホームレスの炊き出しで有名な新宿中央公園。新宿御苑ほどではないけれど良い感じの芝生があってじっくり花見ができます。


▲大変盛り上がってました


▲東京都庁を見上げる


▲都庁の隣はハイアットリージェンシー


▲1軒だけ屋台が出てました


▲動物とふれあうイベントをやってました


▲ポニー


▲ガチョウ

十二社熊野神社

新宿中央公園の敷地内にあるのが十二社熊野神社。駅の喧騒からだいぶ離れて落ち着く雰囲気です。


▲鳥居から本殿を望む


▲本殿横に立つ立派な桜

東京都庁

80年代バブルの象徴、東京都庁にも敷地内に若干桜が立っています。


▲第2本庁舎裏に1本だけひっそり立っています


▲第1本庁舎と第2本庁舎の間にも

文化学園大学前

高層ビル群を抜けて甲州街道に出ると聳え立つのが文化学園大学のビル。甲州街道沿いに桜並木があります。


▲初台方面の眺め、後ろのビルがパークハイアット


▲新宿駅方面の眺め


▲新宿駅の方に少し歩いた公園

今年は土日の天気があまりよくなくて気温もあまり上がっていないようです。これから花見に出掛ける方は体温調節ができる服装で望まれるとよいでしょう。

Earth Hour 2013のイベントに参加してきました

2013年3月23日(土)、Earth Hourが実施されました。Earth Hourとは現地時間の同じ時間に電気を消灯して1時間を過ごすことで世界中を繋ごうというイベントです。世界自然保護基金(WWF)が主催しています。

参考:2013年のEarth Hourは3月23日(土)20時30分から

日本中のいろんな施設も賛同してライトアップを消灯しています。日本のメイン会場はWWF本部も近くにある東京タワーでした。ちょうど花見の季節で一日ぶらぶら外を歩いていたので足を伸ばして参加してきました。


▲ライトアップ中の東京タワー、やはり美しい


▲今回の目玉企画ミラーボールがすでに稼働しています


▲展示パネル


▲30分前の東京タワー、まだ点灯中


▲5分前の東京タワー、一遍には消灯できないのですでに一部消灯中

消灯の様子を撮影した動画がWWFから公開されていました。


▲消灯した後の東京タワー

消灯後に東日本大震災の被災者に黙祷を捧げました。その後はWWFの偉い人の挨拶があり、参加者がミラーボールを発電できるようになっていました。


▲WWFのシンボル、パンダもミラーボールを発電中(真ん中の白いのがパンダの頭)


▲ミラーボールが発光する様子

1時間後に点灯するのかどうか気にはなったんですが、イベントの趣旨から言って、再点灯されるのを見守るのはちょっと違うんじゃないかと思ったし、そもそもちょっと薄着だったせいでだんだん寒くなってきたので、20分くらい様子を眺めてから会場を後にしました。


▲ちょっと離れた場所からの消灯した東京タワー

イベントの趣旨としては電気を消すことで地球環境について思いを馳せようというものです。こんな御時勢なので原発関連の主張をお持ちの方とかが現れたりするのかしら、と様子を窺ってたんですが、あまりそういうらしき方は見受けられませんでした。

考えてみると反原発の人は原子力を使わずに発電されればそれでいいわけで、地球温暖化とかにはあまり問題意識が向いていない人たちだから、こういう活動とは相容れないのかもしれません。

個人的には、原発の安全性は技術的にはある程度担保できると思っていますが、使用済み燃料の安全な最終処分方法が確立できない以上、原発の稼働には反対です。シェールガスとかメタンハイドレードとか原油を代替するエネルギーには明るい話題が出てきていますが、どっちにしても火力発電には変わりなく、二酸化炭素排出量が大きく変動するわけでもないでしょう。二酸化炭素排出量が温暖化の原因かどうかは議論があるところだと思いますが、原因かどうか確証がないから気にする必要がないというのは乱暴な話だと思います。

結局のところは、火力発電の割合を減らすことができる程度の新しい発電方式が確立されるのを待つしかないわけで、それまでにできることはできるだけ不要なエネルギーは使用しないように日々の生活の中で気を付けて行くことだけなんだろうな、と思います。

東京タワーなんぞは常に全力で光らせておく意味ってほとんどなくて、むしろ光っている方が珍しいくらいにした方が存在感を示すのにいいんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょうか。

原発事故のときには街中のいろんな設備が止まって一瞬戸惑いましたけど、慣れればそんなに不便でもなかった記憶があります。事故から2年が経って気づかないうちにいろんなことが元に戻ってしまっているな、ということを改めて考えました。


さて、久しぶりに東京タワーに行きました。せっかくなので中を覗いてみたのですが、ベタな感じの土産物屋さんがいっぱいで釘付けになりました。東京に住んでいると東京土産ってほとんど食べたことがありません。良い機会なので観光客の体でいくつか気になるお土産を買ってきました。


▲東京土産の数々、みんなおいしいです

「銀座のいちごケーキ」はスポンジケーキの中にイチゴジャムが入ったお菓子。東京バナナの製造元の新製品のようです。これはおいしい。

「シュガーバターサンドの木」はシリアル生地にホワイトチョコを挟んだお菓子。うまいけどぼろぼろ崩れてちょっと食べ難いです。

「東京タワーバウム」は東京タワー限定のバウムクーヘン。バニラ味とチョコレート味の2種類の詰め合わせです。普通のバウムクーヘンでした。

東京スカイツリーは行ったことないんですが、東京タワーの寂れっぷりはなかなか味わいがあって嫌いじゃありません。今こそ逆に安心して遊びに行けるチャンスなんじゃないかな、と思いましたよ。

「帰ってきた寺山修司」展@世田谷文学館

高校生の頃、通学に電車で40分くらい掛かっていたので、馬鹿みたいに本を読んでました。高校受験の頃に学習塾の先生から「国語は勉強するくらいなら本を読め」と言われて、指定された夏目漱石やら芥川龍之介やら明治大正期の日本文学ばかり読んでいたので、その流れで高校生になっても日本文学を中心に読み耽っていました。

とは言っても生まれつき大雑把な人間のようで芸術的なセンスはからっきしで、純文学の繊細な味わいなどはどうにも退屈に感じてしまい、もう少し刺激のある本を求めるようになりました。有難いことに付属校だったので受験を気にすることなく興味の向くままに読む本を選べる環境にもありました。

そんな頃に一時期猛烈にハマったのが寺山修司でした。

2013年は寺山修司の没後30年とのことです。それを記念して世田谷文学館で「帰ってきた寺山修司」展が開催されていると聞いて様子を見てきました。

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▲道路から若干奥まったところにあるので看板が多めに設置されています

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▲入口では若き日の寺山修司がお出迎え

展示は寺山修司の生い立ちの紹介、学生時代の活動記録、恩人や友人との手紙のやり取り、劇団「天井桟敷」の活動記録などです。特に恩人や友人へ宛てた手紙は葉書の実物は膨大な量で、波乱万丈な人生を反映するように文体・字体が変化する様は大変興味深いものでした。葉書一枚で書き手の感情がありありと読み取れるのは、彼が天性の表現者だったことを表していると思いました。

私が学生時分に読んでいた本は主に評論の類で、歌や俳句や戯曲などの活動についてはほとんど知りません。いくつか有名な歌は聞いたことがある程度です。最近では中学・高校の国語の教科書に寺山修司の歌が掲載されていると知りびっくりしました。昔から載っていたんだろうか、全然記憶にありません。とにかくパネル展示されている短歌や俳句をじっくり見ると、本当に多才な人だったことがわかります。

彼は昭和10年生れですから、私の父とちょっとしか変わりません。身体が丈夫であれば今も健在であってもおかしくない年です。実際、結婚披露宴の案内状に石原慎太郎閣下の名前も掲載されていたりして、あまりにも亡くなるのが早過ぎたと思う反面、そうした病弱ゆえに短い人生にも関わらずその才能を遺憾なく発揮できたのかもしれないとも思います。

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▲高級住宅街の中にあり立派な庭園がありました。癒されます。


日程: 2013年2月2日(土)~3月31日(日)
会場: 世田谷文学館2階展示室(アクセス)
休館日: 毎週月曜日(ただし2月11日は開館、2月12日は休館)
料金:
一般=700(560)円
大学生=500(400)円
高校生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方=350(280)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下無料
主催:
公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
三沢市寺山修司記念館
株式会社テラヤマ・ワールド

所沢航空公園で零戦を見て来た

実家に帰るために久しぶりに西武線に乗ったら、中吊り広告で所沢航空公園内にある所沢航空発祥記念館で零戦の展示を行っていることを知りました。『日本の航空技術100年展』の目玉だそうです。

日本の航空技術100年展
http://tam-web.jsf.or.jp/spevent/index.html

所沢航空公園は日本で最初に設置された飛行場の跡地を整備した公園です。現在も東京航空交通管制部や在日米軍所沢通信基地などが設置されており、日本の航空交通の要所になっています。

この地域には隣の入間市に航空自衛隊入間基地があり、入間市から国道16号線を南下したところには多摩5市1町に跨る米軍横田基地があります。私の実家は入間市にありましたから、子供の頃には小学校などで、「もし今日本と米国が戦争になったら真っ先にやられるのはこの辺だぞ」とのたまう先生方が少なからずいらっしゃいました。ちなみに80年代後半、まだ米ソ冷戦の真っ只中での話です。今から考えるとちょっとキチガイじみてますよね。そんな教育が行われている地域なのはみんな知っておいた方がいいと思って書いてみました。

さて話が逸れましたが、とにかく日曜の朝に実家を出て都内の自宅へ帰る途中に航空公園に寄ってみたのでした。

西武新宿線航空公園駅で下車して東口に出ます。ロータリーでは米軍基地に関して何かを訴えている集団がスピーカーでがなり立てていました。そんな元気なおじさんたちを横目に右前方へ進むと、そこはもう航空公園の敷地内です。広い幹線道路を渡る陸橋を越えると正面遠くには古風な飛行機が展示されているのが見えて来ます。展示会場の所沢航空発祥記念館は左手にあるかまぼこ状のおしゃれな建物です。

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「零戦来日」の文字が躍ります。

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常設の展示室だけだと500円、零戦展示ありだと1000円、大型映像館の入場券を含むフルセットだと1300円です(すべて大人1人。子供はそれぞれ100円、200円、400円)。

展示室の中に足を踏み入れます。ドキドキ。。

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展示室の中は所狭しと飛行機・ヘリコプターが展示されています。一歩足を踏み入れた瞬間からアドレナリン全開です。

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航空自衛隊の輸送ヘリが一際存在感を示しています。

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コックピットの中まで丸見えです。

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国産航空機の雄、YS-11のエンジンもこの通り。

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ボーイング787の展示パネルもありました。

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展示室の奥に進むといよいよ零戦展示です。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

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いろんな角度から観察できるように工夫がしてあります。

左後方から見下ろす。

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後方から。

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右後方から見下ろす。

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右前方から見上げる。

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さらに上空から見下ろす。

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美しい。美し過ぎる。。。

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思ったよりも人が少なくて十分に堪能できました。

零戦展示の先にはフライトシュミレータや所沢飛行場の歴史に関する展示などもありました。パネルに飛行場開設当初の写真が飾られていて、牛が飛行機を引っ張ってる写真とか興味深い写真が山盛りです。写真だけ見ると日本ではないみたいでした。

『日本の航空技術100年展』は2013年3月31日(日)まで開催しています。3月28日(木)から31日(日)にはエンジン始動見学会、4月1日(月)から2日(火)は解体見学会が実施されます。いずれのイベントも事前申込(応募者多数の場合は抽選)が必要です。詳しくは公式Webサイトを参照してください(参照)。

展示室内でガイドさんがお話しているのを盗み聞きした情報では、零戦は全部で10000機が製造されたけれど、現存してエンジンが生きていて飛行可能なのはこの1機のみだそうです。米国プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館の所有品のため、国内で鑑賞できるのはこの機会で最後かもしれないそうです。

機影の美しさ、こんな鉄の塊が空を飛ぶという驚き、これに乗って散って逝った英霊たちの思い。人それぞれで抱く感情は様々かもしれません。

しかし、先の戦争の記憶が風化していく中で、長い時代を生きた遺物をこれだけの保存状態で目の当たりにすることができるのは稀な機会だと思います。

展示期間はあと1ヶ月しかありませんが、ぜひ見ていただきたいイベントです。施設自体はお子様向けにも配慮されているし、公園も広くて見所が盛り沢山ですからファミリーで行っても楽しめると思います。