通夜葬儀で行う遺族の挨拶

通常は葬儀屋がサンプルをくれますので、それに倣ってやればよいです。

例えば、家族以外の親族で挨拶しないといけなくなったようなときに参考になるのではないかと思います。

通夜の挨拶

通夜のときの挨拶は、通常は通夜の後に行う宴席(お斎(おとき)の席)で冒頭に行うことが多いようです。

しかしながら、一般的には日中に行われる葬儀よりも夜に行われる通夜の方が参列者が多いですし、通夜では焼香をしたら順次お帰りになる方がほとんどですから、通夜の冒頭に読経を一旦止めて遺族の挨拶を行うパターンが多くなっているそうです。

わが家もそうさせていただきました。結果として、大雪の中でほとんど一般客はなかったんですけどね。

喪主を務めます長男の○○です。
本日はお忙しい中を故○○のためにわざわざご弔問いただきましてありがとうございました。
亡き父も皆様方のおいでを喜んでいることと存じます。また、存命中はひとかたならぬお世話になりましたことを厚く御礼申し上げます。
あれこれ考えますと心残りのことばかりでございますが、これも天寿でございましょう。
残された私共にも変わらぬご指導ご厚誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

出棺の挨拶

葬儀の最後、もしくは霊柩車に乗せてから出発する前に、遺族から行う挨拶です。

ドラマとかワイドショーとかで見るのは大体この出棺の挨拶のような気がするので重要なのかと思っていましたが、必ずしも喪主でないといけないわけでもないみたいです。

わが家も遺族の中で一番どうでもよい存在の次男が行いました。私のことですが。

次男の○○でございます。
遺族、親族を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。
本日はご多用の中、また足元の悪い中、故○○のためにご会葬くださり、誠にありがとうございます。
父は多趣味な人でしたが、とりわけスキーが大好きでした。今シーズンは腰の具合が思わしくなく、滑りにいけないことをとても悔しがっていました。こうして最期の日を雪の中で迎えることができて本望かと思います。
父はこれにて皆様とお別れすることになりますが、 生前親しくして頂いた皆様に見送って頂き、父もさぞ喜んでいる事と存じます。
今後残された遺族に対しましても、生前同様のご厚誼(こうぎ)を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

精進落としの席

葬儀が済んだら火葬をし、遺骨を持ち帰って、最後の宴席になります。これがいわゆる精進落としです。

精進落としの挨拶は通夜葬儀が一通り終わって、遺族からの最後の挨拶ですから、よほどのことがない限り喪主が行います。

本日は亡き父のために、いろいろとお気遣いいただき、誠にありがとうございました。
お陰様で、滞りなく葬儀を済ませることができ、故人も喜んでいることと思います。
ささやかではございますが、精進落としのお膳を用意致しましたので、故人を偲びながら召し上がっていただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございました。

葬儀屋にもらうサンプルをそのまま読み上げるだけでも全然問題ないと思います。でも、ちょっとしたエピソードを一言入れ込むだけで、印象的にできるんじゃないかと個人的には思います。

そういうのは葬儀告別式に限った話ではないとは思います。通り一遍の挨拶が求められる場面で、無難にこなすだけでは面白くないけれど、あまり出しゃばりだと思われたくない、小心な目立ちたがり屋さんは試みていただければと思います。


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