婚活すればするほど結婚したくなくなる不思議

自分は昭和51年生まれで来月には36歳になります。

探せばいろいろと原因があるような気がするし、無理に捻り出しても大した理由でもないような気がするのですが、あえて言うならば気が付いたらこんな歳になっていた、としか言いようがありません。

さすがに周囲の圧力も強くなってきて、会えば不愉快なことを言われるだけなので両親とは極力距離を置くようにしています。でも、こんな歳になると両親ともガタがきていて、ほぼ毎年どちらかが何かしら手術なり入院なりするものだから、こちらの心情とは関係なしに顔を合わさざるを得ない状況が定期的に発生したりします。

正直言って一年前までは結構まじめに結婚したいな、と思っていました。もし明日自分が一人暮らしの部屋で脳溢血で倒れたらおそらく3日位は誰も気付かないだろうな、とよく考えます。年金もどうなるかわからないから、働けなくなった後にどう生きていくかを想像すると余計な贅沢はできないし、昼食はいつも500円以下で済むものを探しています。

例えば恥を忍んで実家で両親と同居するとか、何か流行りのシェアハウスみたいなのに入ってみるとか、方法は結婚だけではないと思うのだけれど、激しい人見知りな上に内弁慶な自分にはいずれの選択肢も強烈なストレスを生むだけで、老後の心配どころか明日の心配が新たに発生してしまいそうな気がして、踏み出す勇気はありません。

で、社会的に最も認知されていて参加者が多く確実と思われるのが結婚という方法でした。だからこの1年ほどそこそこいろいろな婚活系の活動をしてきました。

合コンがあると聞けば二つ返事で参加したし、ちょっと流行りのエンタメ系の婚活イベントとかにも参加しました(→過去の記事)。職場のおばさんに紹介してもらった女性と食事にも行ったし、ネットの婚活サイトにも登録して活動してみました。

自分で言うのもなんですが、そこそこ固い仕事をしているつもりだし、それなりの学歴は持っているし、チビでもデブでもハゲでもない(最後のはちょっと怪しいけど)。履歴書的にはかなり好条件な気がするのです。

でもうまくいかない。まったくダメ。

婚活サイトで100通くらいメールしても返って来たのは1人だけ。それに対して返信したけれどそれから完全に音沙汰なし。その婚活サイトはウインク機能ってのがあって、メッセージなしに興味があることだけ簡易に相手に伝える機能があるのですが、相手からウインクが届いてそれに対してメールを送っても反応がまったくないのです。その1通のメールで何がわかるんですか。エスパーですか、あなたは。

人の紹介で会ってみれば、平気で2時間遅刻してくるし、事前に見せられた写真は5年前ので人相変わってるし、話は合わないし、何を話したらいいのか完全に見失って考え込んでたら、2回ほど大あくびされた上に「もう帰っていい?」と無表情で言われるし。これ、30代半ばの小学校教諭の言動ですから。意味がわかりません。

それでも婚活イベントはそこそこいい感じでした。その後に何人か会って楽しくお話しもできました。でも、いかんせん参加者の年齢層が高い。懇親会で気があった女性と数回デートを重ねたのですが、最終的に5歳年上ということが判明して一気に冷めました。こっちもはっきり聞かなかったから落ち度はあったんですけど、自分の年齢がもつ意味をもう少し客観的に見つめて欲しいです。

私は男兄弟に生まれ育って、男子校に通って、女性の極端に少ない職場で働いてきました。恋愛経験も皆無とは言わないまでも年齢を考えるとずいぶん少ない方だろうと思います。要するにだいぶ女性との接触に乏しい人生を送ってきたわけです。

そういう意味ではこの1年は初めて多くの女性とまじめに向き合った1年だったようにも思えます。で、結果として、すでにだいぶ心が折れています。

何でこの人たちはあんなに自分本位な言動をするのだろうか。何でこの人たちは重要なことを隠そうとするのだろうか。何でこの人たちは自分のことを客観的に見ることができないのだろうか。ちょっとした世間体のために、こんな人たちに合わせてストレスを押さえながら生き続けなければいけないならば、明日脳溢血で一人で死んでいった方がまだマシだとすら思えます。

もちろん自分にいろいろと問題があることはわかるのです。そうでなければいくらなんでもこんな仕打ちを受ける理由がありません。でも自分の何がいけなかったのか誰も教えてくれません。女性たちは何も言わず、もしくは暴言を浴びせて去って行くだけです。

結局、自分も含めてですけど、30過ぎて未婚の人たちは男女問わず何らかの問題を抱えている人たちです。認識しなければいけないのは、婚活市場はそんな欠陥人間たちによる壮大なババ抜きだということです。ババ抜きと大きく違うのは勝負を放棄することができること。その辺の事情は、きっと古今東西を問わず同じなんだろうと思います。違うのは社会的な締め付けが緩くなっていて、勝負を放棄する選択をする人が激増していることです。これが晩婚化と少子高齢化を招いていることは間違いありません。

いろいろと活動してみたのですが、こんなことなら何もしないで偶然いい人にばったり出会えるのを夢見ておとなしく待っていた方がよかったのかな、と思っています。どういう感じが「いい人」なのか、出会ったときに何をすればいいのか、まったくわかりませんけど。

終わってるな、自分。もはや完全に詰んでいる。

婚活すればするほど結婚したくなくなる不思議」に8件のコメントがあります

  1. 同じ学年ですね。我々の年齢は難しく思います。街中で見る可愛い子は一回り下でしょうし。

    チャンスはあったのですが友達の夫婦ケンカを見るとやる気がなくなります。

    1. ねいさん、コメントありがとうございます。
      私も今思えばあの辺で手を打っておけばよかったのかな、なんて思うこともあります。
      昔と違って結婚しないと生きていけないわけでもなし、気長にやって行こうと思います。

  2. 私もまったく同じ問題にぶち当たりましたが、最終的には海外で15歳下の嫁を見つけました。
    よく考えてみれば、嫁に求める条件のうち、日本語が流暢に話せること、こんなもんはどうでもいいことに気づきましたね。

    1. janさん、コメントありがとうございます。
      15歳下の奥さんうらやましいです。
      言葉が十分に通じないと逆にストレートに話せて良いのかもしれませんね。

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